音楽と絵画、この2つは中世時代から今日まで世界共通の芸術と呼べるものです。音楽に至っては紀元前4世紀頃のエジプト文明時代には既に音階が生み出されており、一般的に神々を讃える儀式に奏でられていました。絵に至っても同じくエジプト文明時代に誕生して、岩を砕いた顔料を用いて王族の姿や民の生活風景を描いたフラスコ画が多数アフリカ大陸で見つかっています。
[読み続ける]デジタルアート
デジタルアートが際立つミュージックアルバムカバートップ5
皆様はデジタルアートというのをご存知でしょうか。音楽性とはあまり関係はないですが、SMS等で発信をするのには最適な技法です。簡潔に説明すると、デジタルアートというのはデジタルコンピュータを使って芸術作品を作るもので、アーティスティックの感性を持っている方は、その絵にすぐに惹かれるでしょう。特に今はデジタルコンピュータの発展も進み、最新技術も使って芸術作品を作る方も多いのでよりハイレベルなアートになっています。
[読み続ける]どこでデジタル音楽を購入するべきか?
デジタル音源について
“音源はアナログとデジタルの2種類に大きく分けられます。一昔前まではアナログ音源が大半を占めていましたが、パソコンやインターネットの普及により、その状況は一変したといっても過言ではありません。たとえば、通勤や通学の際にスマートフォンにイヤホンを刺して音楽を聴くという人は多いでしょう。耳に届く時点で音楽はアナログになっていますが、スマートフォン内の音源はあくまでもデジタルです。現代人の生活とデジタル音源はもはや切り離せない関係になっているのです。
[読み続ける]アプリにまつわる音楽の技術
色々ある音楽アプリの規格
今回はMIDIについてをメインに紹介して参りましたが、MIDIの他にも今現在特に音楽系アプリなどを舞台にして様々な規格が生まれており、その進化は目を見張るものがあります。実際にWISTなどといった日本生まれの規格でありながらも数多くのサードパーティーアプリなどを生み出しているヒット規格もあったりなど、その発展はこれからもっと伸びていくことだろうと思われます。
こちらではそんなアプリにまつわる音楽の規格や技術について紹介していきます。
Wist
まずはじめに紹介するのがKORG社が提唱しているWISTという規格です。これはPadやiPhoneのワイヤレス同期システムWIST= Wireless Sync-Start Technologyというもので、ちかくにある2台のiPadやiPhone、iPod touchをBluetoothを使って接続するものです。
当初はKORGの開発したiELECTRIBEとiMS-20を接続するためのものとして登場したWISTでしたが、今現在はSDKというソフトウェア開発キットを無料公開したことによって、PropellerheadのReBirthやtempo rubatoのNLogSynth PROなどといった、サードパーティーも数多く登場し、いまやiPad/iPhoneにおける標準規格として確立しているものとなっています。
この技術に関してあんまりよくわからないという人もいるかもしれませんが、例えば一つの端末で演奏しているデータともう一つの端末で演奏しているデータを同期したいという場合――つまり、遠隔でライブセッションしたい場合――などにこれらの端末のBMPやそれぞれの端末のスタートなどを同期できるため、一人がiPhoneでシンセを鳴らしながら、もう一人がiPadでドラムの音を鳴らし同期するということが出来てしまうのです。
通常同期というと非常に難しく素人には手を出せない分野だったりすることがほとんどで、配線をあれこれつないだり設定を逐一見なおしたりということが必要になってしまいますが、このWISTを使えばボタン一つで一瞬のうちに同期が完了してしまいます。例えば、iPad上のiELECTRIBEとiPhoneのカオシレーターを接続する場合は、両方の端末でBluetoothをオンにしてからマスター側になる端末のWISTのボタンをオンにします。すると、iPhoneのカオシレーター側で許可を求める画面になるため接続を完了させます。これでiPadがマスター、iPhoneがスレーブという形でマスター側からのスレーブの動機が可能になってくるという訳です。つまり、iPadのiELECTRIBEをスタートすると、iPhoneのアプリも自動でスタートする上に両方の演奏が完全に同期するようになるのです。
またテンポなども自動で同期され、これはどれだけ離れていても通信さえできれば同期されるため、地球の裏側の誰かとも一緒にセッションが可能になってきます。これによってより面白い作品を複数人で作っていくことが可能になってきます。
また一番面白い使い方は、アルベジエーターとシンセの組み合わせで、これによって様々なアプリシンセをアルペジエーターアプリと完全に同期した形で操作することが出来るようになってきます。更にこれからもっとこれらの機能を利用したアプリが出てくることも考えると、今後も目が離せない規格だといえるのかもしれませんね。
Inter Audio App
特にiOSの中で、もっとも魅力的なのがこのinter audio appという規格です。これはAudiobusというアプリに似たようなものではあるのですが、アプリ間でオーディオのやりとりを自由にすることが出来るという気アックで、現在ではオーディオだけでなくMIDIのやりとりも可能となっており、別のシンセアプリをまるでソフトウェア音源のように使うことが出来るというメリットがあります。
いち早く対応したのはヤマハでTENORI-ONのiOS版アプリであるTNR-i、そして同じくヤマハのソフトシンセであるSynth Arp & Drum Padといったアプリがコレに対応しました。またアナログモデリングシンセのMagellan、また無料のソフトシンセであるAlchemy Synth Mobileも対応しているとのことで、今後もどんどんとその数は増えていくかと思います。
ちなみにVSTインストゥルメントなどとは異なり、アプリシンセも独立して軌道は出来ますが、音源として自由に利用できるというところはコレまでになかったことです。これによりCubasisといったモバイルDAWアプリでのVSTアプリとしてのソフトシンセアプリという立ち位置も見えてきており、今後どのような展開をしていくのか非常に気になるところです。
Virtual MIDI
また似たような規格にVirtualMIDIというものがあります。これはiPadなどの端末上で、マルチタスクで複数のアプリを立ち上げタ上で、その別々のアプリであるシーケンサやキーボードをそれぞれ接続して同期信号を送ることが出来るというものなのです。例えば、一つのアプリでキーボードを引くと裏で動いている別のアプリシンセを鳴らしたり、またシーケンサソフトの方で完全に動きを制御した上で、それぞれのアプリのシンセをそのシーケンサに従って動かすことも可能になっているという訳です。
一見ノートを鳴らすことと話が混ざりそうな気もしますが、これとは明確に違う話で、例え別々のアプリであったとしても一つのアプリからその動きをVirtualMIDIによって制御すれば、わざわざ別々に演奏してDAWに録音するといった事をしなくても曲を完成することが出来るということなのです。
他にもある進んだ規格
さて、様々なアプリにおける音楽の規格を紹介してきましたが、勿論現在ある規格はこれだけではありません。他にも様々なメーカーが様々な規格を出してはやらせようとしのぎを削っておりますが、その中でも特に魅力的で、未来を感じるものにBlutoothmidiというものがあります。次のページではそんな革命ともなりうるようなBluetoothMIDIについて説明していこうかと思います。