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MIDI音源

MIDIと音源の事について

12月 17, 2019 by 𝄞 Amorkana

MIDIは、日本のMIDI規格協議会であるJMSC、今の社団法人音楽電子事業協会と国際団体のMIDI Manufacturers Association (MMA) により策定された電子楽器の演奏データを様々なデジタル機器の間で転送するための世界共通規格で、物理的な送信回路によるものやインターフェース、通信プロトコル、ファイルの形式といった様々な規定によるもので、今現在ではそれをBluetoothによって無線でやりとりする技術や、Wistといった遠隔でジャムセッションを行う技術などにも利用されており、もはや今のデジタル音楽業界には欠かせない一つの規格となっているといえます。そんなMIDIですが、実際にどのような用途で使われているのでしょうか? 見て行きましょう。
MIDIの用途
 MIDIはその性質から、当たり前ではありますが主に音楽の演奏や制作に利用されています。この規格にそって作られたMIDIデータはDAWという総合的に音楽を取り扱えるソフトウェアやMIDIシーケンサという演奏データを記録したり編集したり、また一から作り出せるソフトなどで取り扱えるようになっています。これは先程も説明しましたが、このMIDIデータとは実際の音のデータではなく、音楽の演奏情報が詰まっており、音を鳴らせ、音の高さはこうだ、音の大きさはこう、音の長さはこうといった音源へ伝えるためのメッセージデータになっています。これは当然ボーカルやギターの音をそのまま録音したようなオーディオデータとくらべて、ファイルデータのサイズが小さくなるため、パソコン通信時代や、ネット黎明期に関してはこれらのファイルが沢山やりとりされたり、また実際に自分のウェブサイトでMIDIオルゴールを鳴らしたりということが流行っていた時代もありました。勿論これは後々JASRACなどの権利団体との揉め事を引き起こすきっかけともなってしまいましたが、実際には、そういった詳細な楽譜的なデータになるのである意味テキストデータに近く、ファイルサイズも物凄く小さいのです。

 現在ではもはこれは実際の音楽制作の現場や、カラオケ、そして着信メロディーだけでなく、電子楽器以外のものにも使われており、例えば、劇場の照明のコントロールなどにも使われております。よくクラブハウスなどで、実際の曲に合わせて、照明が切り替わったりするのをみたことがある人もいるかもしれませんが、あれは、MIDIやOSCといった物によってコントロールしているということなのですね。
MIDIの規格
 MIDIの規格は、ハードウェアとソフトウェアの両分野にまたがって策定されています。どういった転送方式にするのか、またMIDIを取り扱うケーブルなどといったハードウェアはどういった形のものにするのかといったことがそれらの電子楽器を作るメーカー同士の話し合いの中で制定されたということなのですね。現在はこのハードウェア部分に関してUSBケーブルが代用されることが多くなってきていますが、これもMIDIデータをUSBのケーブルを利用して送り合っているという事になると言うわけです。

 またMIDIデータを様々なソフトウェアで問題なく利用するためのファイルフォーマットや、そのファイルフォーマット自体の中身のルール自体もこの時期に制定されたと言われています。こうした厳密に取り決められたものがあるからこそ、今現在そういった技術や文化などがしっかりと成立しているという事になるのでしょう。

MIDIデータフォーマット
 MIDIデータを実際に送受信するためのフォーマットにはMIDIメッセージ、チャンネルメッセージ、チャンネルモードメッセージがあります。また、機器によってそれらがしっかりと動作するようにMIDIのファイルの中身に関しても形式があったりしますので、それに関しても詳しく説明していきます。
MIDIメッセージ
 MIDI規格上のデータの送受信は、全部MIDIメッセージで行われています。MIDIメッセージは、複数のバイト(8ビット)で構成され、「電子楽器の鍵盤を弾いたことで音が出る」という一連の流れもMIDIメッセージで制御されています。

 MIDIメッセージを効率よく送信するために、MIDIメッセージに使用されるバイトは「ステータスバイト」か「データバイト」の大きく2種類に分けられます。ステータスバイトとはMSB (Most Significant Bit)が「1」、すなわち80H – FFHまでの128個のバイトを指し、データバイトとはMSBが「0」、すなわち00H – 7FHまでの128個のバイトを指す。

MIDIメッセージは複数のバイトで構成されていると前述したが、これらの先頭は常にステータスバイトで始まり、ステータスバイトの後に任意の個数のデータバイトが続く。ステータスバイトでは、ノートオンやコントロールチェンジ、システムエクスクルーシブ等を定義します。データバイトは、ステータスバイトで定義したものについて、その詳細や数値を指定するのに使用します。

ステータスバイトが80H – FFHのうち何であるかによって、「チャンネルメッセージ」、「システムメッセージ」に分かれます。

チャンネルメッセージ
 チャンネルメッセージとは、特にチャンネルを指定して送信するMIDIメッセージのことです。チャンネルメッセージのステータスバイトは80H – EFHです。ここからさらに「チャンネルボイスメッセージ」、「チャンネルモードメッセージ」と分類されます。

チャンネルモードメッセージ
 チャンネルモードメッセージとは、ある楽器は和音が出せるのか、16チャンネルは区別するのかしないのか、といったようなことを設定するための定義のことであります。BnHで始まるがコントロールチェンジには含まれず、BnHのあとに78H – 7FHが続くと、チャンネルモードメッセージのいずれかと判断されます。殆どの場合コレは、第2データバイトには00Hがダミーとして送信され、受信側も無視します。ステータスバイト部のnには0H – FHが代入され、これは1チャンネル – 16チャンネルを表すようになっています。

General MIDI
 通常MIDIメッセージやチャンネルメッセージなどによってデータを送り合っているMIDIですがMIDIの音色のマップや、コントロール・チェンジに関して言えば、それぞれのメーカーで異なる物を設定していたため、互換性に優れていたのか聞かれると疑問だと答えるしかありませんでした。そこでGM MIDIという規格が考えだされ、一つの規格としてなりたってきました。またGM以外にもローランドが推進していたGSやヤマハのXGフォーマットなどがありましたが、特にこのローランドのGSフォーマットに関しては非常に人気になったということで有名です。また専用音源としてのSoundFontというものもこの時期に普及しました。
音源について
 先程説明したとおりMIDIだけで音を鳴らす事は出来ません。しかし、MIDIファイルをパソコンなどで再生してみてチープな音がなったという人もいるかもしれません。それはPC自体にデフォルト音源として入っているソフトウェアシンセ音源が入っているからなのです。ここではそんなソフトウェア音源のうちデフォルトのものについて紹介していきましょう。
Microsoft GS Wavetable SW Synth (MSGS)
 Windowsに標準搭載されているソフトウェア音源です。リバーブ等のエフェクトは一切搭載していません。 Roland SC-55とSC-88の音色を元に作られており、ストリングス等はオリジナルになっています。ただしVistaや7では音切れの問題が発生していることからあまり性能がいいとは言えません。また元が44khzでサンプリングされているのですが22khzに強制されているという問題もあります。また擬似リバーブやデチューン サイン波をキックドラムに使ったり等のこの数々の制約の中で力技が出来ているといった特徴もあります。

Timidity++ windows synthesizer (TWSYNTH)
もとはLinuxのデフォルト音源で、周囲で開発されたフリーのソフトウェア音源(のようなもの)です。 TWSYNTHとMIDI YokeのようなMidiループバックデバイスを使えば、通常の音楽再生ソフトからTimidity++の高音質の出力を得ることができました。

Quick Time Player
 Quick Timeミュージックシンセという独自音源で恐らくはローランド製なのではないかと言われています。よってMSGSとは音が若干異なります。ブラウザのプラグインでは、デフォルトでQuick Timeミュージックシンセになっていますが、Plugin設定でGeneral MIDI(OSの既定MIDI音源)に変えれます。 プレイヤ専用音源であって、MIDIシーケンサで有名なDomino等からは利用できない音源ですがと思われていますが、 ブラウザでMIDIを聞くためによく利用されるため、 MSGS向けなのかQuick Timeミュージックシンセ向けなのかはよくわかりません。

規格によって様々なデバイスが普及していった
 こうした明確な規格が生まれたことによって様々なデバイスや様々な分野でのデジタル音楽の可能性が高まり、実際に、そうしたハードウェアなども数多く作られ普及していくこととなりました。特に最近ではごく身近なところでも、そう言ったMIDIの技術が使われていることからも、この規格が生み出したものの大きさというものを実感できるかと思います。実際にそのMIDIがどういった機器に使われているのかについては次のページで詳しく紹介していきたいと思います。

カテゴリー: MIDI音源

MIDIが使われている機器とは?

12月 17, 2019 by 𝄞 Amorkana

どんな機器に使われているのか?
 さて先程のページで紹介したMIDIの技術が果たしてどのようなものに使われているのか、どのような機器がその規格にそって作られているのかという疑問をいだいた方もいるかもしれません。そんなMIDIが用いられているソフトウェアやハードウェアについてこのページでは一例を紹介していきます。果たしてどのような使われ方をしているのか、見て行きましょう。

音楽制作
 やはり総合的な音楽制作用途での利用が一番MIDIのメジャーな使用方法だと思います。特に今ではパソコンとソフトウェア音源さえあれば、大掛かりな設備などを全く使わずともプロと同等の楽曲を制作できるまでにいたっています。そんなことからか、このDTMというものは90年代から一般の趣味として普及していき、そのためのソフトウェアやハードウェアが数多く発表されていきました。

 現代では、オーディオ編集とMIDIデータ編集(MIDIシーケンサ)を同時に行えるDAWという仕組みが実際の職業作曲家からアマチュアに至るまで幅広く普及しています。
ハードウェア
送信側
ミュージックシーケンサー(ハードシーケンサー)
MIDIコントローラー
シンセサイザー(MIDI OUT端子が有るのならば、他のMIDI機器を制御可能)
ミュージックワークステーション(DAW)
受信側
シンセサイザー
ミュージックワークステーション
音源モジュール
ソフトウェア
送信側
ミュージックシーケンサー(ソフトシーケンサー)
デジタルオーディオワークステーション (DAW)
受信側
ソフトウェア・シンセサイザー(ソフトウェア音源)
Microsoft GS Wavetable SW Synth – Microsoft Windows 2000より後のWindowsに搭載されているソフトウェア音源
QuickTimeミュージックシンセ – Mac OSに標準のソフトウェア音源
 かつては、ハードウェア音源を用いる代わりに、PCM音源等の音源データをソフトウェア向けに加工して、パソコン上のサウンドボードでMIDIファイルの再生が出来るというソフトウェアMIDI音源も開発されていました。しかしこれは、同時発音数や音質がCPUの性能に依存するといったリアルタイム演奏には不向きな問題がありました。

 しかし今現在は、一般のパソコンがソフトウェア音源を処理するのに十分な性能を持ったことと、再生時に音源が不要なMP3等の圧縮音声ファイルフォーマットが幅広く普及したことによって、一般ユーザーではDTM愛好家以外のハードウェアベースのMIDI音源の使用は著しく減少しています。また、今では回線自体が高性能化したことからMIDIファイルで音楽を渡す文化自体が消えてしまっていて、MP3やWAVといったミックスダウン済みの音楽データをやりとりすることが一般的になっていることからも、一部の作曲勢以外にはほとんど馴染みのないものになってきています。

録音・MA
 録音やマルチオーディオ(MA)ではMIDIが利用されていることもあります。これは演奏情報を送受信するためではなく、システムメッセージといったものを中心とした同期処理に用いられております。

ハードウェア
送信側
ミュージックシーケンサー(ハードシーケンサー)
ドラムマシン、リズムマシン
コントロールサーフェス
受信側
マルチトラックレコーダー (MTR)
ビデオテープレコーダー (VTR)
ソフトウェア
送信側
ミュージックシーケンサー(ソフトシーケンサー)
デジタルオーディオワークステーション (DAW)
受信側
ミュージックシーケンサー(ソフトシーケンサー)
デジタルオーディオワークステーション (DAW)

カラオケ
またカラオケで流れている歌声の無い音楽もMIDIデータで制作されていることがほとんどで、そうした最新曲のデータをインターネット回線によって各カラオケ店に送信し、カラオケの機械自体がそのMIDIデータにそって音を鳴らしているという仕組みになっています。またこのカラオケデータにかんしては、カラオケデータを専門として作っている制作チームやプログラマーなどによってソフトシーケンサなどを利用して打ち込まれた物が多く、実際にその企業から通信カラオケ配信企業へと卸されているといった時lt油帯があります。
ハードウェア
送信側
通信カラオケ機器
受信側
通信カラオケ機器
モバイル機器・着信メロディ
また、今ではあまり見かけませんが、2000年代前半に活発化していた32和音対応、40和音対応といったような着信メロディにもMIDI規格が応用されていました。また携帯自体にこれらの着信メロディーを作るための簡易的なMIDIシーケンサが吐いているものなどもあり、一時期はこうした物を利用して好きなアーティストの曲を耳コピするというのが流行りましたね。
ハードウェア
送信側
携帯電話
受信側
携帯電話
 携帯電話内のデータを、携帯電話内に搭載された音源が処理し音を鳴らしています。

舞台照明・演出
 1991年にRP-002としてMIDIショーコントロールが定義されました。これはライブハウスなどではOSCによって代替されていることもありますが、以前MIDIなども用いられていることも多いです。この技術の確立により、MIDIで舞台装置、照明、演出効果等が制御できるようになりました。

ハードウェア
送信側
ホストコントローラー
受信側
各舞台用機材(照明等)
身近なものだとこんなものも
さて、様々な物がMIDIによってなりたっているということがわかったかもしれませんが、人によってはあまり馴染みがないものだと思った人もいるかもしれません。しかし、実際にはもっと身近なところにもこの技術は使われているのです。例えば鉄道のプラットホームで流れる発車メロディや、学校・企業で流れるチャイムを再生するタイマー等もMIDIの規格が応用されており、実際にもっと身近な場所などでも音にまつわるものであればこの規格が用いられているということが十二分にあるのです。そういった事情から、このMIDIに関して詳しい知識や正しい使い方を学んでいるという必要性が生まれ、実際にMIDI検定など設立にも繋がっているのです。

カテゴリー: MIDI音源

MIDI検定ってなに?

12月 17, 2019 by 𝄞 Amorkana

様々な音楽デバイスに用いられているMIDIですが、今現在も地道にMIDI検定なるものが続いているという事をご存知でしょうか? これは社団法人音楽電子事業協会が主催しているもので、今から十年以上前から存在している検定です。現在はMIDIだけで曲を制作するというよりもDAWを用いてオーディオデータも扱うのが当たり前の時代にこんな検定が必要あるのかと思った人もいるのかもしれませんが、勿論そう言った時世を組んで、現在はデジタルオーディオや、DAW関係の出題も多く、かなり勉強になるということから、比較的そこまで悪くない評価を受けています。そんなMIDI検定についても少し見て行きましょう。
検定名を何故変えないのか?
 そもそもDAWやオーディオデータやDTMに関する事を取り扱う検定であれば、DTM検定に変えればいいのではないかと思う人もいるかもしれませんが、これは、こうした検定を行う団体のような資格制度を取り扱う事業者の場合その名称を簡単に変えるわけにはいかないという事になっているからです。例えば英検1級をとったのにも関わらず、ある日突然勝手に名称が外国語検定である外検に変得たとしたら、これまでに英検を持っている人はどうすればいいのかという話になってしまうかと思います。そう言った市井の誤解などを避けるために、こうした検定などの名称はそう簡単に変えられないという事になっているのです。
具体的な検定の内容
 それでは、そんな社団法人音楽電子事業協会が主催する検定試験であるMIDI検定ですが実際の検定内容はどのようなもので、どういう意図で行われており、どういった級があるのかについて見て行きましょう。
試験目的
電子音楽の事実上の標準規格であるMIDIを理解し、活用できる人材を育成します。
受験資格
1級:2級実技試験合格者
2級実技:2級筆記試験合格者
2級筆記:3級合格者
試験ランク
1級
楽譜からの音楽情報を正確かつ表現力豊かに作品として創造するプロレベルの技能を持つ人材
2級
音楽制作現場で業務レベルとして、MIDIに関する制作や監修に携わることが出来る人材
3級
MIDIの基本知性を理解し、音楽情報を数値化したり、数値化されたデータを音楽情報として捉えることの出来る人材
4級
オーディオとMIDIの違い等を理解し、パソコン等を使用した音楽の楽しみ方等、ミュージックメディアに関する知性をもった人材
試験範囲
2級筆記
機材と周囲設定
ハードウェア及びソフトウェア規格
楽譜情報、ノート情報、コントロール情報
エフェクト、音源知識
同期
マルチメディア知識
3級
MIDIとは
データバイトとステータスバイト
ノートデータ、コントロールデータ
システムエクスクルーシブ
GM等
リスト表示による演奏情報と点数
4級
デジタルとアナログの違い
オーディオとMIDIの違い
パソコンでの音楽データの扱い
CD-R/RW等に関する知識
ディスクメディアや保存方法、簡単なOSの知識等
MIDIの応用と簡単な音楽知識
2級実技試験
各自コンピュータ、音源、入力用キーボードを1台ずつ貸与
課題曲のデータ及び点数が支給される
任意のシーケンサーソフトを用いて、課題データの欠落個所、間違いを修正し、修正したデータをSMFにして提出する
目的
制作仕様書に沿ったデータ制作が可能かどうか
データが譜面 通りに製作されているか
作業時が平均的なレベルであるかどうか
提出データのフォーマットが正しいか
1級試験
課題曲点数(楽譜)をMIDIデータならびにオーディオCDとして完成させる
試験会場は無く、自宅等任意の周囲にて各自制作を行い、郵送で提出する
採点は、MIDIデータを評価する一次審査と、表現力を評価する二次審査の二段階方式で行う
一次審査の審査基点
 課題曲点数のおのおのの音が、正確にSMFに反映されているかどうか
 SMF自体のフォーマットが正常かどうか
二次審査の審査基点
 一次審査のデータをもとに製作されたオーディオCDが、課題曲の意図をくみ取り、音楽的に表現されているかどうか
試験時間
1級 (10日間 正味20時間相当)
2級実技試験(120分)
2級筆記試験(90分)
3級(60分)
4級(300分の講義と50分の試験)
受験料
1級:¥18,000
2級実技:¥12,000s
2級筆記:¥5,000
3級:¥3,000
上記は全部消費税別。
どういうところで必要な資格検定なのか?
 さて内容に関してはこんな感じですが、実際にどのような場所で生きてくる資格なのか謎だという人もいるかもしれません。そんなどこで使える資格で、各級別にどの程度の合格率なのかについても見て行きたいと思います。
合格率
 まず合格率に関してですが、1級:51.8%、2級1次:62.3%、2次:42.3%、3級:51.5%になっています。これは勿論近年の合格率ですので、もしかすると今年に入ってから内容が若干変わっているということはあるかもしれません。しかし、一般的な内容はほとんど変わらないかと思いますので、合格水準に関してはこのまま推移していくものだと思われます。そこまで低くはなく、難しくはない検定だという風に思われたかもしれませんが、全くその通りだと思います。
実際の使い道
 例えば、現在ですとコンテンツを制作している会社や、音楽講師などといった場合に求人の際にMIDI検定資格が必須条件であるという企業もあります。またそういった会社で、検定が必須条件でなかったとしても、実力評価の対象となっているところもあり、一概に無視できない存在にはなっているといえるでしょう。物凄く一般的なところで言えば通信カラオケの楽曲や携帯電話の着信メロディーといったデータの監修や制作などが昔は主に行われてきましたが、最近ではマスタリング・エンジニアといって、音をしっかりとデバイスに応じて加工できるという能力自体が一つの仕事として成立している側面もあることから、今後更に伸びてくる検定だともいえるかもしれません。
 また、検定の内容自体が課題曲の楽譜から制作していくという過程になるので、ある意味DTM初心者の人が一つ一つ方法を学びながら、学習するというステップの確率にも役立っているという側面があり、もしもパソコンで音楽を初めてだけど作ってみたいという人がいれば、趣味の本格化として受けてみるのもいいのかもしれません。
MIDI検定の受ける前に
 さて、そんなMIDI検定ですが、実技などがあるという事を鑑みると、最低限MIDIをコントロールするためのMIDIコントローラーだけは揃えておいても困らないのではないかと思った方もいるかもしれません。そんなMIDIコントローラーに関してどのような形のものがあり、どんなものがオススメなのかについて次のページでは詳しく解説していきます。

カテゴリー: MIDI音源

MIDIコントローラーはどれが良い?

12月 17, 2019 by 𝄞 Amorkana

MIDIコントローラーってそもそも何?
 MIDIコントローラーという物をご存じないという方もいるかもしれませんが、これはMIDIデータをコントロールすることが出来る入力機器のようなもので、例えばマウスやキーボードのようにパソコンにつなげて、MIDIファイルの編集をする時に使うということが出来るものです。これには様々な形の物があるのですが、一番ポピュラーなものは鍵盤型、つまりピアノのようなキーボードがついているものになります。人によっては「それってシンセサイザーとは何が違うの?」と思う人もいるかもしれませんが、これはあくまでもMIDIをコントロールするものですので実際のシンセと違ってこれ単体では音がなりません。勿論PCに繋いでパソコン側でソフトシンセを繋いでやればその音をコントロールすることが出来ますし、更にはドラムの音とかをパッドで鳴らすという指ドラムといったものまでが出来るようになっています。そんなMIDIコントローラーについてどんな種類があるのかと、どういったものがオススメなのかについてこのページでは見ていきましょう。
MIDI機器の接続に多く用いられる5ピンDINコネクター
 まずMIDIコントローラーですが、これは人間による操作(演奏等)をMIDIメッセージとしてリアルタイムに送信する機能を持った機器ですので、当然、これを送信するためのケーブルや無線接続などが必要になっております。特にMIDIキーボードと言われるものなのだとこのケーブルに関して5ピンタイプのDINコネクターのものや、はたまたUSBタイプなどと言ったものなどがあるのですが、もしもサウンドインタフェースに繋げるのであれば、5ピンタイプでもいいのかもしれませんが、そう言った端末がない場合は、変換ケーブルが必要になってきます。またiPadなどの端末に繋げる場合ですと、カメラコネクションキットなどのUSB接続が可能になるものが必要になる上、実際にその端末で動くのかを確認する必要があります。そのケーブルの差異に関しては購入する際にしっかりと確認したほうがよいでしょう。
 またMIDIコントローラーですが、演奏の目的のほか、マルチトラック・レコーダー等の再生記録機器の駆動の遠隔制御や、ミキシングや調光といったようなパラメーターの遠隔制御にも用いられています。特に最近では、舞台照明にもMIDI規格を用いたものが多いため、物によってはライブで演奏中に照明もかっこよく点滅させたりなんてことが出来てしまいます。そういった機能についても、もし必要であれば、考えておいたほうがいいかもしれません。それでは次にどういった形のものがあるのか見て行きましょう。
MIDIコントローラーの例
 最近ではかなり変わった形の電子楽器などが数多く発表されておりますが、MIDIコントローラーに関して言えば、大まかに下のように分類できるかと思います。特にメジャーなのが鍵盤型とパッド型でほとんどの人が、そちらを利用しているかとは思いますが、一応他の型の物も紹介していきます。
鍵盤型
 鍵盤型MIDIコントローラーは、鍵盤楽器演奏に適した鍵盤を備え、鍵の押し下げ操作によってノートオン/ノートオフのMIDIメッセージを送信します。ベロシティ(イニシャルタッチ)対応のものでは鍵操作の強弱(押し下げ速度)に応じてノートオンメッセージのベロシティ値が変化し、演奏の抑揚を伝達します。アフタータッチ対応のものでは鍵を押し込む圧力の変化により、チャンネルプレッシャー/ポリフォニックキープレッシャーの可変値MIDIメッセージを連続的に送信します。
鍵のサイズは標準サイズのものから小型のものもあって、鍵数もピアノ同等の88鍵に限らず多様であります。鍵の動作機構には、比較的廉価でタッチの軽いばねによるシンセアクション方式や、重りを加えたセミウェイテッド方式、アコースティックピアノの鍵の枠組みに似せたハンマーアクション方式等があります。
演奏の補助として、ピッチベンド/モジュレーションのMIDIメッセージを送信するホイール/レバー/リボンコントローラー/タッチパッドを備えるものや、ペダルを接続してダンパーペダル(サステイン)のMIDIメッセージを送信可能なものもあります。デスクトップミュージック用ではコントロールサーフェスやパッドの機能を併せた構成のものもあります。
パッド型
 パッド型MIDIコントローラーは、打楽器演奏に適したパッドを備え、パッドを叩く操作によってノートオン/ノートオフのMIDIメッセージを送信します。ベロシティ対応のものではパッドを叩く強弱に応じてノートオンメッセージのベロシティ値が変化し、演奏の抑揚を伝達します。プレッシャー対応のものではパッドを押し込む圧力の変化により、チャンネルプレッシャー/ポリフォニックキープレッシャーの可変値MIDIメッセージを連続的に送信します。
指で叩く小型のパッドが並んだ形態のものもあれば、手で叩く形態のものもあって、ドラムセット(電子ドラム、サイレントドラム)の形態をしているものもあります。
ブレスコントローラー型
 ブレスコントローラー(ウインドコントローラー)型MIDIコントローラーは、管楽器演奏に適したマウスピースとキーを備え、マウスピースに吹き込まれる息の圧力の変化によりブレスコントロールの可変値MIDIメッセージを連続的に送信し、キー操作と合わせてノートオン/ノートオフのMIDIメッセージを送信します。
ヤマハ『EZ-TP』のように息ではなく声の音程・音量を解析して演奏する、MIDI送信可能な管楽器型電子楽器もあります。
ギター/ベース型
 デジタルギターやモデリングギター/ベースには、演奏をMIDIメッセージとして送信可能なものがあります。ピックアップ等からの音信号をMIDI信号へ変換するコンバーターもあります。
フットスイッチ/ペダル型
 フットスイッチ/ペダル型MIDIコントローラーは、主に足元で演奏の補助をする際に用いられます。エフェクターの切り替え等に用いられるフットスイッチ、ボリュームやワウの制御等に用いられるペダル、オルガンと併用する足鍵盤等があります。ペダル型のものでは踏み込みの深さの変化により、可変量MIDIメッセージを連続的に送信し、操作の強弱を伝達するものもあります。
コントロールサーフェス型
 コントロールサーフェス(フィジカルコントローラー)型MIDIコントローラーは、ミキサーと同様にフェーダー/パン/ソロ/ミュート等の操作用のスライダー/ロータリーエンコーダー/スイッチ等を備える。操作によって送信するMIDIメッセージは機種によって多様でありますが、事実上の共通プロトコルとして、Mackie社の『Human User Interface』(HUI)または『Mackie Control』と同等のMIDIメッセージマッピングが用いられることがある(HUI/Mackie Controlエミュレーションモード)。
フィードバック対応のものでは、該当の操作子がサーボモーターや自照式インジケーターによってオートメーション可能になっていて、ホストシステム(デジタル・オーディオ・ワークステーション等)からMIDIメッセージを受信することで、操作子や表示部がホストシステム側のパラメーターを反映して連動します。タッチセンス対応のものでは、該当の操作子が指の接触を感知可能になっていて、接触に応じてオートメーション動作を中断して手動操作に切り替えるといったようなことができます。
コントロールサーフェス型MIDIコントローラーには、トランスポート操作部が備えられているものもあります。トランスポート操作部はミュージックシーケンサーやデジタル・オーディオ・ワークステーション、マルチトラック・レコーダーといったような再生記録機器の駆動を制御するもので、再生/停止/巻き戻し/早送り/記録等を操作するボタン/ホイール等を備える。トランスポートの操作によって、MIDIマシンコントロール(MMC)のMIDIメッセージを送信します。
個人的にオススメなMIDIコントローラーとその種類
 個人的にこの種類の中で最もオススメしたいMIDIコントローラーは鍵盤型とパッド型になっています。特にドラムパートや、サンプリング音源を鳴らしたいという人はパッド型、メロディーロールを作りたいという人には鍵盤型がオススメで、最近だとこれが一体型になったものもありますので、それを用いるのが一番いいかもしれません。
 特に個人的に気に入っているのはKORG社から出ているtaktileというMIDIキーボードで、これは様々なコントロールサーフェスなどに加え、右上にパッドがついており、こちらでドラムパートを作ったり、またアサインされているコードなどを一発で弾くことが出来るため、コード理論などについてよくわかっていない人も直感的に好きなコードを選んでいけます。また、鍵盤なども非常にひきやすい上に、本体の中央上部にカオシレーターのようなカオスパッドがついており、こちらでお好みのスケールの音を、指一本で鳴らしたり直感的に音にエフェクトをかけたりすることもできるようになっています。
 またこのtaktileにはトリトンというハードウェア音源が入ったものなどもあり、PCを持っていないという人でも楽しく演奏することが出来る上、値段が3万円以内で収まるというお手頃な価格も非常に魅力的になっています。是非、検討してみてください。
 また、他のMIDIコントローラーですとAKAI製の物がプロなどの間でよく使われていて優秀だということです。個人的に利用したことはありませんので、その使用感については説明しかねますが、これもかなりレスポンスが良く使いやすいものだということです。
 さらにRolandから出ているA-800PROという機種も非常に優秀で、ドライバが必要ではありますが、アドバンスドモードに切り替えるとレイテンシーを物凄く小さくすることも可能になっている機種になっております。是非検討してみてください。
安いものはどんなのがいいのか?
 人によってはあまりそこにお金を掛けたくないという人がいるかもしれません。それに関してはKorgから出ているKORG USB MIDIキーボード NANOKEY2やKORG USB MIDIキーボード microKEY-25などが選択肢にあがるかと思います。前者は4,700円という非常に安価な値段で提供されており、更にそれの上位版であるMicroKeyであればしっかりしたピアノのようなタッチ感まであるシロモノでありながら5,538円という値段で手に入る上に、様々なバンドルまでついてきます。是非こちらで気軽に始めてみましょう。

カテゴリー: MIDI音源

アプリにまつわる音楽の技術

12月 17, 2019 by 𝄞 Amorkana

色々ある音楽アプリの規格
今回はMIDIについてをメインに紹介して参りましたが、MIDIの他にも今現在特に音楽系アプリなどを舞台にして様々な規格が生まれており、その進化は目を見張るものがあります。実際にWISTなどといった日本生まれの規格でありながらも数多くのサードパーティーアプリなどを生み出しているヒット規格もあったりなど、その発展はこれからもっと伸びていくことだろうと思われます。
こちらではそんなアプリにまつわる音楽の規格や技術について紹介していきます。
Wist
まずはじめに紹介するのがKORG社が提唱しているWISTという規格です。これはPadやiPhoneのワイヤレス同期システムWIST= Wireless Sync-Start Technologyというもので、ちかくにある2台のiPadやiPhone、iPod touchをBluetoothを使って接続するものです。
当初はKORGの開発したiELECTRIBEとiMS-20を接続するためのものとして登場したWISTでしたが、今現在はSDKというソフトウェア開発キットを無料公開したことによって、PropellerheadのReBirthやtempo rubatoのNLogSynth PROなどといった、サードパーティーも数多く登場し、いまやiPad/iPhoneにおける標準規格として確立しているものとなっています。
この技術に関してあんまりよくわからないという人もいるかもしれませんが、例えば一つの端末で演奏しているデータともう一つの端末で演奏しているデータを同期したいという場合――つまり、遠隔でライブセッションしたい場合――などにこれらの端末のBMPやそれぞれの端末のスタートなどを同期できるため、一人がiPhoneでシンセを鳴らしながら、もう一人がiPadでドラムの音を鳴らし同期するということが出来てしまうのです。
通常同期というと非常に難しく素人には手を出せない分野だったりすることがほとんどで、配線をあれこれつないだり設定を逐一見なおしたりということが必要になってしまいますが、このWISTを使えばボタン一つで一瞬のうちに同期が完了してしまいます。例えば、iPad上のiELECTRIBEとiPhoneのカオシレーターを接続する場合は、両方の端末でBluetoothをオンにしてからマスター側になる端末のWISTのボタンをオンにします。すると、iPhoneのカオシレーター側で許可を求める画面になるため接続を完了させます。これでiPadがマスター、iPhoneがスレーブという形でマスター側からのスレーブの動機が可能になってくるという訳です。つまり、iPadのiELECTRIBEをスタートすると、iPhoneのアプリも自動でスタートする上に両方の演奏が完全に同期するようになるのです。
またテンポなども自動で同期され、これはどれだけ離れていても通信さえできれば同期されるため、地球の裏側の誰かとも一緒にセッションが可能になってきます。これによってより面白い作品を複数人で作っていくことが可能になってきます。
また一番面白い使い方は、アルベジエーターとシンセの組み合わせで、これによって様々なアプリシンセをアルペジエーターアプリと完全に同期した形で操作することが出来るようになってきます。更にこれからもっとこれらの機能を利用したアプリが出てくることも考えると、今後も目が離せない規格だといえるのかもしれませんね。
Inter Audio App
特にiOSの中で、もっとも魅力的なのがこのinter audio appという規格です。これはAudiobusというアプリに似たようなものではあるのですが、アプリ間でオーディオのやりとりを自由にすることが出来るという気アックで、現在ではオーディオだけでなくMIDIのやりとりも可能となっており、別のシンセアプリをまるでソフトウェア音源のように使うことが出来るというメリットがあります。
いち早く対応したのはヤマハでTENORI-ONのiOS版アプリであるTNR-i、そして同じくヤマハのソフトシンセであるSynth Arp & Drum Padといったアプリがコレに対応しました。またアナログモデリングシンセのMagellan、また無料のソフトシンセであるAlchemy Synth Mobileも対応しているとのことで、今後もどんどんとその数は増えていくかと思います。
ちなみにVSTインストゥルメントなどとは異なり、アプリシンセも独立して軌道は出来ますが、音源として自由に利用できるというところはコレまでになかったことです。これによりCubasisといったモバイルDAWアプリでのVSTアプリとしてのソフトシンセアプリという立ち位置も見えてきており、今後どのような展開をしていくのか非常に気になるところです。
Virtual MIDI
また似たような規格にVirtualMIDIというものがあります。これはiPadなどの端末上で、マルチタスクで複数のアプリを立ち上げタ上で、その別々のアプリであるシーケンサやキーボードをそれぞれ接続して同期信号を送ることが出来るというものなのです。例えば、一つのアプリでキーボードを引くと裏で動いている別のアプリシンセを鳴らしたり、またシーケンサソフトの方で完全に動きを制御した上で、それぞれのアプリのシンセをそのシーケンサに従って動かすことも可能になっているという訳です。
一見ノートを鳴らすことと話が混ざりそうな気もしますが、これとは明確に違う話で、例え別々のアプリであったとしても一つのアプリからその動きをVirtualMIDIによって制御すれば、わざわざ別々に演奏してDAWに録音するといった事をしなくても曲を完成することが出来るということなのです。
他にもある進んだ規格
さて、様々なアプリにおける音楽の規格を紹介してきましたが、勿論現在ある規格はこれだけではありません。他にも様々なメーカーが様々な規格を出してはやらせようとしのぎを削っておりますが、その中でも特に魅力的で、未来を感じるものにBlutoothmidiというものがあります。次のページではそんな革命ともなりうるようなBluetoothMIDIについて説明していこうかと思います。

カテゴリー: MIDI音源, デジタルアート

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