
音楽もインターネットで購入することが一般的となりました。特に増えているのは、CDを注文するのではなく楽曲をDLする方式です。DLしてもらう音楽サイトには、少しでも購買欲を刺激する高いデザイン性が求められます。少なくとも単純にアーティストの写真を掲載したり、紹介文を載せたりするだけでは不十分です。そのため、汎用的なページを使い回すことは避けたほうが良いでしょう。紹介するアーティストの公式サイトに負けないほど、特徴をよく捉えたファン受けの良いページを用意しましょう。たとえば人気グループであれば、メンバーの紹介を顔写真付きで細かく載せるという手があります。それらを読んだ人に、このメンバーたちの音楽を聴いてみたいと思わせることが目標です。
スタッフ目線で感想を書くこともポイントなので、実際の店舗のポップを意識したデザインで表現してみましょう。機械的に淡々と書くよりも、温かみのある雰囲気を出すことが大切です。ただし、運営側の主観を前面に出し過ぎることも問題です。あくまでもアーティストの世界観を崩さないことが条件となります。たとえば、渋い世界観のバンドなら、派手なカラーリングよりもシックな色遣いを基調とするのが基本です。さらに、機能性が損なわれないレイアウトにすることも条件になります。たとえば、販促用のサンプルをすぐに視聴できることも大切であり、その再生ボタンを分かりやすいところに配置しなければなりません。探すのに手間取ってしまうと、他の音楽サイトに移動されてしまう恐れがあります。2秒以内に見付けられることを目安にすると良いでしょう。
サムネイルにしたときに、ジャケットの絵柄が潰れないようにすることもポイントです。運営側としては、できるだけ多くのアルバムやシングルを見てもらいたいというのが本心でしょう。ジャケットを見て直感的に購入するという人は珍しくありません。もともとは実際の店舗で見られた傾向ですが、音楽サイトにおいても同様となっています。つまり、ジャケットがはっきり目に入る構成は売上に貢献するのです。ところがサムネイルになると、ジャケットがまったく分からなくなるケースがよくあります。したがって、一覧のページでは表示数を優先するのではなく、フルサイズの印象をそのまま届けられることを重視しなければなりません。その縮小スケールに留まるように、確認と調整を繰り返しながら全体のデザインを決定しましょう。